歯科,小児歯科,歯科口腔外科
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森ビル1F

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むし歯・歯周病


むし歯治療

美味しく食事するためには、健康な歯が欠かせません。そのためには、口腔内の環境を良い状態で保つ事が大事です。
むし歯は、早期発見・早期治療が大事です。当院では、可能な限り健康な歯を保存し、なるべく抜かないような方針を採っています。そのためにも、早めに治療においで下さい。
また歯医者さんでの治療も大事ですが、日常のお手入れと定期検診を受けて頂くことが、一番のむし歯予防になります。

 

詰め物と被せ物について

虫歯に対して、詰め物にするか被せ物にするかは虫歯の大きさによって変わります。
一般的に、小さな虫歯は詰め物,大きな虫歯は被せ物となります。

詰め物

コンポジットレジンとインレー

虫歯を削ったところに詰める、詰め物のことです。コンポジットレジンは白い材料をその日に詰めます。インレーは型どりをし、後日銀歯を入れます。
単純に見た目に白いコンポジットレジンの方が良いように思えますが、成形しづらい時や強度に問題がありそうな場合はインレーによる治療が適しています。

被せ物

クラウン

歯がかけてしまった場合に歯に被せる、歯冠補綴物です。単冠とも呼ばれていて、一般には歯のかぶせものとして知られています。

その他

ラミネートベニア

歯の表面を薄く削り、その上からセラミック製の人工歯を接着する方法です。
前歯の治療に使用し、歯と歯の間のすき間も改善することができます。

 

■素材について(さらに審美に重点を置いて保険外診療に使用)


【オールセラミック】

全てをセラミック(陶器)を使用して製作した素材です。
金属を使用しないため見た目が天然歯に近く、金属アレルギーの心配もありません。

【ハイブリッドセラミック】

レジン(プラスチック)とセラミックを混ぜて製作した素材です。
将来的に色が変わってしまうことと,セラミックよりも摩耗しやすいですが、衝撃に強いため破折しづらいです。

【メタルボンド】

金属性の人工歯の上からセラミックを焼き付けた素材です。
人工歯の中では最も古くから使われ、強度も強いのが特徴です。

【ジルコニア】

人工ダイヤモンドとしても知られているジルコニアで製作した素材です。
金属を使用しないため見た目が天然歯に近く、金属アレルギーの心配もありません。

 

歯が失われた方の治療

虫歯や歯周病,外傷などで歯が欠損している方は、早期に治療されることをお勧めします。歯が欠損すると、噛む,話すといった口が営む機能に障害を生じる以外にも、歯が傾いてきたり、虫歯や歯周病になりやすくなります。さらに顎関節症になることもあります。

治療方法としては、残っている歯やインプラントを被せ物でつなぐブリッジ,人工の歯肉と歯を用いた入れ歯、骨に人工の根を打ち込むインプラント、ご自分の歯を抜いて別の場所に位置づける再植があります。

ブリッジ

異物感は少ないですが、ご自分の歯を削ることとなります。
また、土台となるご自分の歯の位置によっては保険診療が出来ないことがあります。
装着後は外れないので歯磨きしづらいと言う欠点があります。

入れ歯

ごく僅かご自分の歯を削ることがありますが、最も体への負担が少ない治療です。ただし、異物感が強く保険診療では見た目が悪くなることが多いです。自由に取り外しが出来るので,清掃しやすいです。

インプラント

骨に人工の根を打ち込むので噛んだときの感覚はご自分の歯に最も近いです。ただし、保険が適応されず稀に長期使用出来ないことがあります。また、歯磨きが困難となるため最も注意が必要です。

再植

ご自分の歯を使用するので、インプラントよりも成功しやすいと言われています。
ただし、使用する歯の形状が限られているため治療方法として選択されることは少ないです。

 

歯周病(歯槽膿漏)とは

歯の周りには、歯を支えるために必要な様々な組織(歯肉・歯槽骨・歯根膜)があります。
歯周病は、歯に付着した歯垢や歯石の中の歯周病菌が、歯肉や歯を支える骨(歯槽骨)を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。特に硬く石灰化した歯石は、歯周病菌の温床となります。
歯周病は歯茎の炎症(歯肉炎)から始まります。歯茎の違和感や出血が生じます。定期的な歯石除去を行って頂ければ健康な歯周状態を維持しやすくなります。しかしさらに歯周病が進行すると歯と歯茎の溝(歯肉溝,歯周ポケット)が深くなり、歯槽骨が吸収していき、歯のぐらつきや歯の根が見えてくるようになります。また、口臭や出血が酷くなり、ときにはウミが出てくるようになります。

歯周病は、一本だけでなく多数の歯が一度にかかることがほとんどで、虫歯と違い、痛みなどの自覚症状がなく進行していくことが多いため、注意が必要です。
長い間、歯周病のサインを見逃して放置し、歯がぐらぐらになってから来院されても、歯を抜くしか手段が無いこともしばしばあります。

また、糖尿病や喫煙などの危険因子が加わると、さらに歯周病の進行を促し、その他の因子と相まって、心筋梗塞などの全身疾患の引き金になるともいわれております。

 

歯周病セルフチェック項目

□ 歯肉が腫れていますか?
□ 冷たいものがしみますか?
□ 口で呼吸していますか?
□ 歯並びが悪いですか?
□ 喫煙はしますか?
□ 妊娠していますか?
□ 歯磨きはあまりしませんか?
□ 歯磨きをすると歯ぐきから出血しますか?
□ 朝起きたとき、唾液に粘りけがありますか?
□ 歯ぐきがムズムズする時がありますか?

 

歯周病の治療について

1.ブラッシング指導

一番大切な事は、日頃のホームケア(歯磨き)です。
歯肉溝に歯垢(プラーク)が溜まってしまうと自分ではなかなか落とせないので、歯につき始めたプラークをしっかり落とす事が大切になってきます。
歯磨きの際は、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解して頂いた上で、ご自分に合ったブラッシングの方法を学んでいただきます。日頃のブラッシングによるプラークコントロールこそが歯周病治療の第一歩です。

2.スケーリング(歯石除去)

歯石は歯の表面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。そして強い病原性を持っています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーなどの器具を使用して取り除き、歯の表面をつるつるの状態にし、プラークが付着しにくい状態にします。

3.フラップオペレーション(付着療法)

 歯槽骨の吸収が大きく、歯周ポケットが深いような箇所はスケーリングだけでは歯石を取り除く事が困難です。このような場合は、歯肉を切開し隠れている歯石を取り除き、慢性的な炎症に及んだ歯茎を除去した後、改善した歯に歯茎をかぶせ縫い合わせます。